料理好き主婦の起業ストーリー|料理代行“ごはんレスキュー”で家庭もイベントも笑顔に 最強料理代行人 ガッツみゆき

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暇つぶしから始まった料理代行が起業のきっかけに

私が起業したきっかけは、実は想いや野望からではありませんでした。

単純に「暇だからパートしようかな」という軽い気持ちで、ママ友から誘われたことから始まったんです。そこでたまたま個人事業主としての料理代行の仕事を紹介され、気づいたら起業していたという感じでした。最初は仲介業者を通して、業務委託契約で働いていました。

その後3年ほど活動する中で、業界がまだそれほど流行っていなかったこともあり、集客に困ることなく忙しく働くことができました。SNSへの投稿も、どこのお宅で何を作ったか忘れないようにという目的で始めたものでした。

元々料理は好きで、学生の頃は『郁恵・井森のお料理 BAN!BAN!』という料理番組にハマっていました。料理の過程を編集することなく、時間内に作りきろうというノリが大好きでした。

短時間で結果がすぐに出て、達成感がある点も、料理が好きなポイントの一つです。ですので、料理の仕事に就くことには興味がありました。

過去の職歴は飲食業が多く、某飲食企業の居酒屋部門で魚を捌いたり、バックパッカーとしてインドを旅した際には、日本人宿で1ヶ月ほど夜ご飯を担当したりもしました。インド料理はスパイスばかりで、みんな飽きてしまっていたんです。

そこで、限られた食材を使って、どうそれっぽく作り、美味しく味わってもらうかを重視していました。私が料理を作ることで、みんなをわくわくさせたり、驚かせたりするのが好きだったんですね。

その経験が今の仕事に活きていると感じています。

ごはんレスキューの料理代行・ケータリング

私は“ごはんレスキュー”という名前で、主に料理代行、ケータリングなどのサービスを提供しています。

最も力を入れているのは料理代行で、お客さまのご自宅に伺い、その場で調理をします。ごはんレスキューは料理が苦手だったり、子育てや仕事でなかなか料理ができない人の手助けがしたいという想いで始めました。

産後の女性などは、「誰かと話したい」という人も多く、話し相手としてもお役に立っているのではないかと思っています。

料理代行の特徴は、スピード感と臨機応変さです。お客様のリクエストに応じて、短時間で複数の料理を作り上げます。また、ケータリング事業では、【身体が喜ぶ アガる時間】をコンセプトに、心も体も満たされる特別な時間をお届けしています。

私自身、バックパッカーとして世界を旅した経験から、さまざまな国の料理に触れ合い、それを日本人の口に合うようアレンジしてきました。そんな経験を活かし、ここでしか味わえないオリジナルメニューを、すべて手作りで提供しています。

他のケータリングにはない特徴として、

・ 野菜たっぷりのヘルシーな料理

・見た目も華やかで目でも楽しめる

・食べた後に「アガる!」と感じる美味しさ

・出来合いの冷凍食品ではなく、素材の下味から全部手作り

・世界の料理を日本の家庭料理にアレンジした旅飯

そんなケータリングを、オフ会や企業様のパーティー、新年会・忘年会・送別会・歓送迎会など、さまざまなイベントに展開していきたいと考えています。

現在、私一人でやっていますが、同じ想いを持って一緒に働いてくれる仲間を大大大募集中です!パーティーを支えるこの仕事は、とてもやりがいがあり、素敵な時間を共有できるお仕事です。

家庭料理で心と暮らしを豊かに ― ごはんレスキューが届けたい想い

私の事業理念は『家庭料理を通じて、心と身体、暮らし全体を豊かにし、笑顔あふれる社会を創る』です。

料理を通じて人々の生活の質を向上させ、元気や笑顔を届けられたらこれ以上の幸せはありません。

家庭料理は、人とのつながりを強くする力があると考えています。同じレシピでも作る人によって味は変わります。

また、料理には作り手の想いや感性が込められていますし、AIや機械にはできない、人間ならではの価値があるんです。

例えば、

「みゆきさん、昔、牛肉とじゃがいもを甘辛く炒めたものを母が作ってくれていたのですが、作れますか?」

とオーダーをいただくこともあり、家庭料理には人の思い出も込められていて、AIにはできない人の暖かさがあると思っています。

また「料理はスポーツ」という考え方も大切にしています。実際に、私は一日3件ほどの料理代行を行う日にはTシャツを数枚持っていきます。なぜかと言うと、限られた時間の中で数十品を作っていると汗だくになるので、着替えなければならないからです。

さらに、私はプライベートでサッカーをしているのですが、そこで気づきがありました。それは料理代行の現場での判断や動きが、サッカーの試合中の状況判断やプレーに似ていることです。

例えば、フライを作ろうとしていたのに、「あ、パン粉を切らしてます」と言われることがあります。いかにその状況を切り抜けるかが料理代行の醍醐味でもあります。

限られた時間の中で、様々な状況に対応しながらゴールを目指す。料理にはそんな楽しさがあります。

料理代行で挑戦と成功を重ねて見えた気づきと成長

私はできない理由よりもできる方法を考えることを大切にしています。

お客さまの期待に応えるために、限られた条件や時間の中でも最善を尽くすことが私のスタイルです。「できません」と言ってしまうと本当にできなくなってしまうので、常に力の限り努めるという姿勢で今までチャレンジしてきました。

実は以前、総菜のテイクアウトの店を開業したこともあります。準備不足で始めてしまい、精神的にも体力的にも大変な時期を過ごしました。しかし、その経験から「料理代行が自分に合っている」ということに気づくことができました。

そのお店では自分が作りたいものを作って売るスタイルでしたが、料理代行の誰かの悩みに対して料理を作るという形が自分に合っていると感じたのです。

また、お子さまの好き嫌いを克服させた成功体験もあります。例えば、野菜嫌いのお子さんにケールチップスを作ってみたところ、自分から進んで食べるようになったケースもありました。定期的に伺うお客さまのメニューにはお子さまの好き嫌いが改善できるようなチャレンジメニューも加えるようにしています。野菜に対する概念を変えるきっかけを作ることが大切だと思っているからですね。

2028年までに料理代行スタッフ50人へ ― ごはんレスキューの未来ビジョン

今後の目標は、まず隊員(料理代行スタッフ)を、2028年までに50人にすることです。そのために、私自身の発信力を高め、私の理念に共感してくれる方々と一緒に働ける環境を作りたいと思っています。

また、将来的には世界に料理代行を広めていきたいという夢もあります。

例えばアメリカなどでは、パフォーマンス性のある料理代行が受け入れられる可能性があると感じています。私自身も旅行が好きなので、旅をしながら各地で料理をするという働き方も実現したいです。

私のビジョンは、ごはんレスキューを通じて、料理を楽しむ文化を広め、人々の生活をより豊かにすることです。食を通じて人と人とのつながりを作り、笑顔を増やしていきたいと思っています。

仕事は嫌いだった私が料理代行で見つけた幸せな働き方

かつての私は「仕事は大嫌い」と思っていました。お金を稼ぐためだけに仕事をしていたので、ある程度お金が貯まると辞めてしまうというサイクルを繰り返していたんです。

しかし、料理代行という仕事に出会ってからは、そんな気持ちが変わりました。指示通りに作る画一的な料理ではなく、自分の色を出せる料理代行が大好きなんだという気持ちに気づきました。

今の仕事では、お金を求めて働くというよりも、純粋に仕事自体を楽しんでいます。「これでお金がいただけるんですか?」と思うほど楽しく取り組めることが幸せです。

私がこの仕事で大切にしていることは、自分の感性を活かすこと、臨機応変に対応すること、そして何より「お客様に喜んでもらいたい」という気持ちです。

料理を通じて誰かの役に立つ、誰かを笑顔にする、そんな仕事ができることに幸せを感じています。

皆さんも、自分が本当に楽しいと思える仕事を見つけてください。やってみなければ自分に合うかどうかわからないこともあります。私のように、思いがけないきっかけから人生が変わることもあるからです。自分の感性を大事にしながら、挑戦し続けてみてくださいね。

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