専業主婦からシングルマザーへ|飲食店経営の失敗から再起して『売り込まない営業』で起業した私のストーリー 愛され営業のプロ ハッスル部長

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専業主婦からシングルマザーへ|飲食店経営の失敗と再起が私の起業の原点

学生時代に結婚し、約10年間は専業主婦として子育てに専念していました。30歳で離婚を経験し、これまでほとんど働いたことがなかった私が初めてパートを始めました。すると、思いがけず接客の仕事を評価していただき、わずか3ヶ月で昇給という嬉しい出来事がありました。

お客様との会話や接客を通じて、人に喜んでもらえることの楽しさを実感し、「働くってこんなに楽しいんだ」と心から思えるようになり、この頃の私は、接客こそが天職だと感じていました。

飲食店経営の挑戦と失敗

その後、経営のノウハウを知らない者同士で、飲食店経営者としての道を歩み始めます。

 最初はカフェからスタートし、商業施設内でお惣菜屋、パン屋、セントラルキッチン、お弁当屋と、次々に業態を広げていきました。しかし、この拡大路線がのちのちつまずく原因になります。

 なぜなら、

 ・多額の初期費用投資

 ・従業員の雇用

 ・マニュアル未整備のまま店舗展開

・異なる業態を4店舗も展開

など後から振り返ると「ビジネスでやってはいけないこと」を次々と実行してしまい、このことが最終的に倒産という大きな失敗に繋がるのです。ですが、この経験がのちに起業家としての大切な学びとなりました。

シングルマザーとして再スタート

その後、子供を2人抱えてシングルマザーとして生きて行くことになります。

経営の失敗から、人を雇い、その人の人生を背負うことが怖くなったという理由から、全く知識のない“保険業界”に飛び込み、まずは自分自身の身を立てようと考えました。

最初の2年間は、上司の営業スタイルを真似しながら、とにかくがむしゃらに走りました。目標を立て、数字はしっかり出せていましたが、気づけば“押しが強い保険営業”になってしまっていたんです。

押し売りではないものの、お客様が少し身構えているように感じることもありました。成果にはつながっていたものの、どこか楽しさを感じられない自分がいました。

それでも、2年間で数字と件数のバランスを意識しながら取り組み、ついに最高職階まで到達することができました。

当時働いていた保険会社では、営業の教育システムがほとんど整っていなかったため、「このままではいけない」と感じ、ビジネスの原理原則を学び始めました。

自己投資額も7桁を越え、YouTubeで起業スクールの講師と出会い、学びを深める中で、大手商社の元営業マンだったパートナー(現夫)から、セールスの基本を教えてもらいました。そのとき、「これだ!」と確信。ここで学んだ考え方が、今の事業にもつながっています。

また、この頃からさまざまな分野にも興味を持つようになり、ファスティングセラピストやヒーリングなどの資格を取得。不動産営業のサポートをしたり、もともと持っていたフラワーアレンジメントの資格を活かしてオーダー制作を手がけたりと、幅広く経験を積んでいきました。

どれも貴重な学びではありましたが、「本当に自分がやりたいことは何だろう?」と模索していた時期でもありました。

そんな時、ボタニーペインティングに出会いました。ボタニーペインティングとは、本物の植物の葉に着彩するアートです。私はこのアートに魅了され、保険会社でアートイベントを企画しました。通常のイベントでは20人ほどの集客が一般的でしたが、このイベントでは50人を集めることができ、大きな手応えを感じました。

これをきっかけに、保険会社に貢献しながら、自分らしい形で起業できるのではないかと考えるようになったのです。保険営業だからこそできることがある。お客様のお悩みに耳を傾けながら、必要な保険の提案や採用の相談にも対応できる。この経験を活かし、人の役に立つ形で事業を広げていこうと決意しました。

そんなある時、イベントに参加された方からご相談を受けました。私の経歴を聞いたことで、ご自身のビジネスに関する悩みを話してくれたのです。「イベントに出店しても集客につながらない」とのことだったので、私なりのアドバイスをお伝えしました。その結果、成果が出てとても喜んでいただき、そこから定期的な相談へとつながっていきました。

“やりたいこと”ではなく、”求められていること”をビジネスにする。

その後、起業スクールで学ぶ機会がありました。そこで気づいたのは、私が自然とやってきたことが、ビジネスの基本的な流れと同じだったということ。

つまり、自分のやりたいことを優先するのではなく、”求められていること”を形にすることが、ビジネスとして大切なのだと学びました。それを実践するため、最初に相談してくれた方にモニターをお願いし、コンサルティングを開始。

まずはInstagramの発信を整えることから始めました。投稿の内容や伝え方を工夫すると、驚くほど変化が現れ、その方自身がどんどん輝いていったのです。さらに、その変化を見た周りの人たちが「自分も変わりたい!」と共感し、次々と紹介が生まれていきました。

振り返ると、すべての経験が今につながっている。

思えば、飲食店の経営時代も、保険営業の時も、”どうすれば必要な人のもとに届けられるか”というマーケティングを常に考えていました。

飲食店では売上を上げるための施策を試し、保険営業では“売り込まずに売れるセールス”を実践し続けていました。その積み重ねが、今の事業を形にするうえで大きな力となっています。

売り込まないセールスを実現|営業が苦手でも成果を出せる伴走型サポート

現在、私は営業に特化したコンサルティングを行っています。

特に、『売り込まないセールス』をテーマに、商品の価値を自然に感じてもらい、「欲しい!」という気持ちを引き出す方法をお伝えしています。

1ヵ月の伴走型サポートでは、営業初心者や人見知りの方でも、自分の個性を活かした営業スタイルを見つけられるようにサポート。

苦手意識が強かった方でも、「営業って楽しい!」と感じられるようになり、結果として営業所でトップになる方や、東京都内で500人中6位の成績を収める方も生まれています。

私自身も、起業して1年が過ぎ、多くの試行錯誤を重ねながら、サービスを磨き続けてきました。

その過程で事業の方向性が明確になり、現在は オンラインビジネススクール『ビジ×スタ』 と、リアルコミュニティ 『CROSS-PIECE』 の2つを運営しています。

起業初期は、コミュニティに所属したり、資格を取ったり、講座を受けたりと、不安を解消するために外部に答えを求めがちです。

しかし、本当に大切なのは 『自分自身』と向き合うこと です。

昨日の自分より少しでも成長できていれば、それで十分。

そして、目の前で困っている人がいたら、自分にできることを全力で提案する。

結局のところ、 『目の前の人に全力で向き合う』 それがすべてなのです。

失敗から学んだ「安心安全な場づくり」への想いとNICE PEACEの理念

飲食店での大きな失敗、シングルマザーとして苦労した経験から、『安心安全な場』がどれだけ大切かを身にしみて分かっています。

この場があれば、どんな失敗をしても立ち直れると信じています。

だからこそ、私自身が『安心安全の場』になりたいと思っています。

私の目標は、経済的な自立と精神的な自立を目指し、ビジネスを通じて優しさと幸せを広げる、屋号でもある『NICE PEACE』な仲間を増やしていきたい!と考えています。

3年以内に全国フェス開催へ|自立した女性と子どもたちに希望を届ける未来構想

3年以内に老若男女、障害の有無に限らず誰もが参加できるフェスを開催し、それを全国各地で定期的に実施する。

これは私の大きな目標の一つです。

また、不登校やいじめの問題にも取り組んで、学校での講演活動を通じて子どもたちに勇気を与えたいと考えています。

 事業がどれだけ大きくなっても、『自立した女性を育てる』という理念は変わりません。

リーダーシップを発揮できる人材をどんどん育てていきます。

起業は自立の選択肢|自分を満たし人も満たすビジネスの可能性

自立を目指すなら、起業は一つの選択肢です。

ただし、重要なのは自己理解を深め、自分の武器を知り、それを最大限に活かすこと。

そのうえで、ビジネスの基本をしっかり学び、行動することが大切です。

私にとって、起業とは「自分も満たし、他者も満たすためのツール」です。

みんなで豊かになり、みんなで笑う。

それが私の信念です。

【ハッスル部長 Instagram】

https://www.instagram.com/nicepeace2023

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