摂食障害15年、体重20kgからの回復──『治らない』と諦めていた私が起業家になるまで 摂食障害克服サポーター あなたは生きてるだけで価値があるMadoka

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摂食障害15年──拒食症・過食症

「過去の私を救いたい」この想いが、私の起業への第一歩でした。15年という長い年月を摂食障害と共に過ごし、その間に経験した苦しさ、生きづらさは言葉では言い表せないものでした。

私は小さな頃から消極的。何をするにもうまく行かず、人間関係にも悩んでいました。高校生の頃、ふとしたきっかけでダイエットを始めてみたところ、周りから「痩せたね」「可愛くなったね」と褒められたのです。

「痩せたら、みんなが私のことを認めてくれる」

この恍惚感は何にも代えがたいものでした。しかも、数字という結果で自分自身を認めることができる。このことはのちにアパレルで働いて、全国ナンバー1という成績を残したときのモチベーションにもなりました。

逆に私は自分のことを数字でしか認められませんでした。

自分が肯定されるためのダイエットはやがて拒食症となり、体重は20.5キロまで落ちて医療保護入院を余儀なくされました。どこでダイエットを辞めればいいのか、まったくわからなかったんです。

ダイエットを辞めたら私は認められなくなる。

そう思っていたのかもしれません。

退院後は今度は非嘔吐過食になり、体重は50キロまで増加。体重を落とすために下剤を1日1200錠も乱用するようになりました。下剤を買うために、月30万円ものお金を使っていた記憶があります。

口に入れて噛んで吐き出すというチューイングも始め、さらに医療用チューブを胃の方まで入れて、吐き出す方法も練習しました。チューブ吐きがうまくいかないのは、「私の練習が足りないからだ」と自分を責め続けました。そんな自己否定の日々が続く中、ようやくチューブ吐きを覚えましたが、今度はまた20キロまで体重を落とし、再び入院することになったのです。

時には吐血することもありました。一歩間違えれば命を落とす危険があることは分かっていても、太ることへの恐怖が勝っていました。この15年間で作った借金は1200万円を超え、3度の適応障害も経験しました。

でも、この苦しい経験があったからこそ、同じように苦しんでいる方々の気持ちが痛いほど分かるのです。「何もできなくてもいい、生きているだけで価値がある」ということを、心から伝えたいと思うようになりました。

数字で人の価値は決まらない――いつしか私はこう考えられるようになっていったのです。

摂食障害という暗闇のトンネルを走り続けていた頃、キラキラとした世界に憧れるようになります。私もおしゃれなカフェでお茶をしたり、素敵な洋服を着たい。当時の私は絶望という名のどん底にいましたから、強烈なないものねだりをしたのです。

起業前は物販(BUYMA)スクールに入会し、生徒からコンサルタントに昇格し、キラキラした発信をしていました。でも、その裏では過食嘔吐を続けていたんです。私がキラキラした発信をして集まった生徒さんはどこか苦しんでいるような方たちばかりでした。

当時のコンサル仲間の間では自分と向き合うセルフラブというワークを学ぶことが流行っていました。その頃の私は自分の意見を言えない性格だったこともあり、セルフラブを学んでみようと思ったんです。この学びがいまの自分の事業へとつながっています。

その後に行った起業塾ではダイエットについて発信していました。誰にも言えなかった過去を伝えることへの恐怖が大きかったからです。

二つ目の起業塾で思い切ってダイエットから摂食障害へとテーマを変更することに。私が発信していきたいのはやはり摂食障害のことだと確信したからです。

ですが、

「こんなことを発信したら嫌われるかも」

「友人が去っていくかも」

という不安で胸が苦しくなりました。

でも、誰も離れていきませんでした。離れていくどころか、応援してくれる人がたくさん現れました。私はこのときに本当の意味で自分の価値を認められたのかもしれません。

私は生きたかった。摂食障害で入院をしているときに、170センチの女性が20キロまで体重を落としていて、おむつを交換されていました。

私もこのまま行けばいつかこうなるのではないか。そのときの恐怖は忘れられません。

そのとき、

「ああ、私は生きたいんだ」

と思ったんです。

15年に渡る摂食障害の中で、私は色々なことに気づきました。そして、今、かつての私と同じように自分の無価値に苦しみ、数字に囚われ、苦しんでいる人のサポートをしたいと思っています。

摂食障害克服サポート事業──心に寄り添うカウンセリング

現在私が提供しているのは、心の声を聴き、自分を愛する 生きやすい私に変わる摂食障害克服サポートです。

このサポートでは、摂食障害の根本にある心の問題に寄り添い、一人ひとりの心の声に耳を傾けることから始めます。摂食障害は外見だけでは分からない病気です。周りからは「痩せていて羨ましい」と言われることもありますが、本人は食べることへの恐怖や罪悪感と日々戦っています。

私のサポートでは、そうした複雑な感情を一つずつ丁寧に紐解いていきます。最終的には生きづらさから開放され、生きやすさを手に入れることを目標としたサポートです。

私自身が15年間苦しんだ経験があるからこそ、サポート生の方の気持ちを深く理解し、寄り添うことができると思っています。

サポート生からいただく声として、

「固形物が食べられなかったけど、安心して食べられるようになった」

「過食嘔吐の回数が減った」

などの声をいただいております。

現在は、8歳から上は50代の方までサポートしています。

数字に支配されない生き方

この事業を通じて届けたい価値、それは数字で自分の価値は決まらないということと、好きなときに好きな物を口にできる喜びを知ってもらいたいということです。

体重計の数字に一喜一憂していた頃の私は、朝起きて体重を測り、少しでも増えていれば絶望し、減っていれば安堵する毎日でした。その安堵も束の間で、すぐにまた不安がやってくる。そんな数字に支配された生活から、私は自分を解放したかったのです。

また、好きなときに好きな物を口にできる喜びを知ってもらいたいと思っています。これは摂食障害を経験していない方には当たり前すぎて理解しにくいかもしれません。

でも、私たちにとってはとても特別なことなんです。友人とのランチを心から楽しめること、家族と一緒に食卓を囲めること、そんな些細なことが何よりも尊いのです。

この事業で大切にしている信念は、心の声を大切に、自分に優しくすることです。摂食障害で苦しんでいる時の私は、自分に対してとても厳しく、常に責め続けていました。でも、回復の過程で学んだのは、自分を責めることではなく、優しく受け入れることの大切さでした。

体重20.5kgから立ち直った方法──人生最大の試練と克服

これまでに直面した最大の課題は、体重が危険なレベルまで落ちて、明日があるか分からないという状況に陥った時でした。体重が減ることも増えることも怖くて、どうしていいか分からない状態でした。

でも、その時初めて「助けて」と、周りに言えたんです。今まで誰にも頼ることができなかった私が、ようやく助けを求めることができました。そのとき、手を差し伸べてくれた家族や友人がいたから、私は乗り越えることができたのです。

一人で抱え込まず、信頼できる人に助けを求めることの大切さを、身をもって学びました。

この経験は、摂食障害があっても、自分には価値があるということを教えてくれました。少しでも多くの方に、どんな自分であっても価値があることを知ってもらいたいです。

今後の事業展開

今後のビジョンとして、現在の摂食障害克服サポートに加えて、サポーター養成講座を作りたいと考えています。

摂食障害は一人ひとり症状が違います。拒食症の方もいれば、過食症の方もいる。チューイングやチューブ吐きなど、様々な症状があります。だからこそ、様々な経験を持つサポーターの仲間を作り、それぞれの専門性を活かしながら、より多くの方を支援していきたいのです。

過去の辛い経験をプラスに変えて、同じ道を歩んできた人たちがサポーターとなることで、より深い共感と理解に基づいたサポートができると信じています。

また、オンラインサロンを作って、生きづらさを抱えている方々が安心して交流できる場所を提供したいと思っています。オンラインサロンは摂食障害に限らず、生きづらさを抱えている人たちが交流できる場所として提供していこうと思います。

生きづらさを抱えている方は誰にも理解してもらえない孤独感と戦っている方が多いです。だからこそ、同じような苦しみを持つ仲間と出会える場所が必要だと感じています。

私は最終的な目標は、「摂食障害のサポートと言えばMadoka」と言われるようになることです。これは単なる知名度を求めているのではなく、本当に困っている方が私を見つけられるように、そして安心してサポートを受けられるようになるためです。

あなたの経験が誰かのためになる

諦めない限り、あなたを待っている方は必ずいると思います。私も最初は不安でした。摂食障害というテーマで起業することへの恐れ、周りの反応への心配、本当に人の役に立てるのかという疑問でも、実際に始めてみると、私のサポートを待ってくれている方たちがいたんです。

辛かったこと、苦しかったことこそ財産になることを痛感しています。私の15年間の摂食障害体験、摂食障害で作った1200万円の借金、3度の適応障害、すべてが今の事業の礎になっています。

起業をしたい人、起業を頑張っている人にお伝えしたいのは、あなたの経験、あなたの想いを必要としている人が、きっとどこかにいるということです。その人たちのために、勇気を出して一歩を踏み出してみてください。

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